【著者コラム1回目】失敗から学ぶことの重要性と難しさ。
失敗から学ぶことは重要である。それは直感として分かっていたことだった。
私は学校の期末テストというものが大嫌いだった。勉強ができないから嫌いというわけではない。むしろ勉強しなくともある程度いい点数が取れるような学生だった。でもそんな自惚れからか、もしくは若さが故の反骨心か、いやそんなことよりも悪い俺はかっこいい的な気持ちだったのかもしれないが、テストが帰ってきてもすぐくしゃくしゃに丸めて捨てるような子供だった。
高校生になることによってこれまでの行動を後悔することになる。テストを何度やっても点数が上がらなくなってきた。自分よりも頭が悪いと思っていた友人達、「お前勉強ばっかしすぎやろ!」と揶揄っていた友人達がぐんぐんテストの点数を上げるのに対し、私は全く点数が伸びていかなかった。
プライドを捨て、そんな友人達を観察していると、テストが返ってきた途端に教科書を開いて間違っていた箇所を入念にチェックしている。二度と間違えないようにと。私はそんなこと一度もした事がなかった。常に一夜漬けで覚え、テストで答えた内容は正解・不正解を問わずに一瞬で夢の中へ。
彼らは失敗から学んでいたのだ。失敗から学ぶことは積み上げること。新しいことを覚えるよりも効率の良い勉強方法なのだ。
時が経ち、東大へ行った友人に資格勉強について質問したことがある。どうすれば、1番効率よく点数が取れる?と。
その友人は答えた。そんなの簡単だよ。問題集を何十周も解いて100点取るのを当たり前にすれば良いよ、と。
インプットがあって、アウトプットがある。
その考えに囚われていた僕の価値観は大きく変わった。アウトプットがあって、インプットがある。失敗から学ぶことの重要性は、早いうちに習慣化することを推薦する。
さもなくば私のようにインプットばかりした頭でっかちな人間になってしまうぞ。